ある紙芝居口演でのこと。
ちょうどクイズ紙芝居の真っ最中、
「はーい」「はーい」と大変な勢いの子ども達。
そこに入って来た一人の少年。
皆から少し離れた後方に座り
「うるさいなぁ・・・。 なにやってんだ。」
ちょっと斜に構え、友人たちの熱狂を見ていた。
それが、少しづつ、前へ、前へ、座る位置が移動していく、
いつの間にか手をあげている。
でも、なかなか答えるチャンスをもらえず、
「ど^-してあてないんだよ」と身体全体で悔しがる。
それでも負けずに手をあげる。
やっとクイズに答えて、景品をもらった時には、ガッツポーズ。
その答えは、やっぱり、ちょっと大人ぶった、生意気盛りの少年の答え。
それでも、紙芝居が終わる頃には、すっかり無邪気な少年の顔。
そして、なんと最後には演者のところへ来て「ありがとう」
部屋に入ってきた時からの彼の表情の変化がほんとうにステキだった。
口演者は、私の兄弟子・・・スゴイ紙芝居屋の兄ちゃんです。
何度か口演を見学させていただいていますが、
昨日は、本当にドラマティクでした。
あんな紙芝居ができたらいいな
あんな空気で包めたらいいな
紙芝居の力ってすごいな
そのためには、まだまだ修行、じたばた、どたばた やってみませう。